屋根付きの船に乗って外の景色を眺めながら食事を楽しむことができる船が屋形船です。お花見や花火だけではなく、冬には炬燵や季節を問わずに夜景見物など四季折々に様々な楽しみ方ができます。そのため、1度きりではなく何回でも乗船したいという人も多いようです。
現在は食事を楽しむこととなっている乗船目的この船の最盛期は江戸時代で、江戸の経済や文化が栄えるようになるにつれて舟遊びも盛り上がりを見せていたそうです。この頃の船は豪華絢爛だったとされており、有力な大名や豪商が自分の船を持ち、その豪華さを競っていた結果、どんどん船も大型化していったそうです。
それがあまりに豪華すぎるとして、当時の幕府が大きさや装飾に制限を加え始めました。その後明治維新後も裕福な庶民の間では風流な舟遊びとして続き、全国で親しまれてきました。歴史もあるこの船ですが、現在の楽しみ方は食事が主なものとなっています。
そして、利用者の多くは大人数の貸し切りで、宴会を目的というのがほとんどのようです。
船に乗船するための料金の多くは料理によって異なるコース料金となっていて、これには乗船料とサービス料も含まれています。予約は少なくても10名ほどからになっているとことが多いようです。料理は揚げたての天ぷらや煮物、お刺身など和食が定番のコースの他にも中華やフレンチ、イタリアンなど選べる船も多くあります。
屋形船といえば、その場で揚げてくれる天ぷらは有名です。船の上で食べる揚げたてアツアツの天ぷらは通常とはまるで違うという人がたくさんいて喜ばれています。また、和食には欠かせないお刺身は船宿やコースによっては船盛りで提供してくれるところもあるようで、団体での利用にはぴったりかもしれません。
コース料理には、他にも小鉢やしめのご飯やおそばも付き、それにフルーツなどのデザートが付いているのが一般的なコース料理です。船宿によって様々なコースが用意されているので、参加する人たちの好みや目的によって選ぶことができます。
また、宴会にはお酒がつきものです。その場合には飲み放題を選択する人もたくさんいます。飲み放題は安心して好きなだけ飲めるので、特に幹事さんは助かっているようです。そして、さらに盛り上がるために必要なのがカラオケではないでしょうか。
カラオケ設備も整っている船が多く、飲み物と同様歌い放題も多いようです。また、乗船する際には船酔いを心配する人もいます。食事をするのでよけいに心配になるかもしれませんが、予想以上に揺れないと言う声が多いので、その点は宴会でも安心して乗船できるようです。